キャリアパスとは
キャリアパスとは、一般的に企業や事業所等において職員の方が、ある職位や役職に就くまでに辿ることとなる経歴(キャリア)や道筋(パス)のことです。職員の視点からは、将来自分が目指す職位や役職を目指して、どのような資格を取得していくか、どのような形で経歴を積んでいくかという道標となります。また、事業所から見たキャリアパスは、中長期的な事業計画の上で、職員はどのような経験を積みどのような能力を身に着ける必要があるかなどを明確にするものとなります。このようなキャリアパスを示すことで、職員の方は自己の目指すべき道というものを描くことができ、モチベーションを高めることが期待できます。また、事業所にとっては、職員の確保・定着、サービスの質の向上につながることになります。
キャリアパスの必要性
将来的にも介護分野の人材不足が予想されているなか、介護分野の人材確保・定着の推進を図るためには、介護職員の方が将来展望を持って介護の職場で生き生きと働き続けることができるよう、能力・資格・経験等に応じた給与面や労働環境面からの適正な処遇がなされることが大切であり、こうしたキャリアに関する仕組みを、介護分野の職場に導入・普及していくことが重要です。キャリアパスは、全ての介護事業所に共通するものではなく、各事業所の規模や形態、目指す方向性、求める人材像等に応じた、各事業所独自のものを作成する必要があります。